そのために毎日の保育の中で礼拝の時をもち、神様について伝えていきます。同時に祈ることを覚え、お祈りをすることによって自分のまわりにあることがらや、人々と自分との結びつきを実感し、愛情を知るとともに、神様への感謝の気持ちや自分の心を素直に表現できる人をめざします。子どもが家庭でお祈りするようになったら、みなさんで一緒にしてください。
② 創造性をのばす生活
子どもは子どもなりに自分で考え、主体的に行動しようとする芽をもっています。のびのびとした環境、自然、保育室の中で、さまざまな遊具、材料を使っての楽しい遊びを通じて自分で考え、発見し、工夫し、行動する主体的生活を身につけて欲しいと思います。そこから新しい創造する力が育っていくのです。
実際には、身のまわりのことを自分でやろうとする気持ちを育てることからはじめられます。
それを基礎として、すべてのことに積極的に参加する意欲が生まれるよう、長い目で見守っていきたいと思います。
③ 交わりのある生活
子どもは3才をすぎると積極的に友達をほしがるようになります。いわゆる社会性の芽生えといわれるものです。
子どもが同じ年齢の子ども同士、一緒に遊びたいという欲求がみたされて仲間の子どもと交わることによって、いろいろなことを覚えていきます。又、みんなと一緒ならば、少々困難なことでも勇気をもってやってみようとすることができるのです。
この社会性の芽生えをそれぞれの発達段階で育てていくために、年令に応じて、あそびを通し、小グループで、或いはクラス全体で、話し合い、励ましあい、時にはぶつかりあいながら、保育をすすめていきます。
また、少子化が進み異年齢のかかわりの少ない今、縦割り保育をする日(はとの日)をもち、他学年との交流を通して全園児のつながりを深めていきます。
④ きまりのある生活
大勢の人と交わる生活、すなわち集団生活には秩序が必要となってきます。たくさんの友達と一緒に楽しく生活するためには、約束、けじめといったことを、守らなければなりません。
まず、基本となる健康な心と体を保つため、基本的生活習慣(食事、睡眠、排泄、着脱衣、清潔など)の自立を、さらに通園の際の約束ごと、保育の中での先生と子ども、子ども同士の約束、遊具を使うときの取り決めなどについて気づくようにしていきます。
それらを守ることが、みんなが気持ちよく生活するためであることを、経験やことばを通してわかるようにくり返し指導していきます。
⑤ そのために
子どもは日々経験を通して成長していきます。その成長の過程や、速度は個々まちまちです。個人差を知り、ひとりひとりの昨日から今日への変化を認めつつ成長を助けていかなければなりません。
(1)自由活動:ままごと、積み木、おもちゃ、制作、砂場、園庭遊具など
ひとりひとりの子どもが自主的、自発的にいろいろな活動にとりくむ場です。自分で気づき、自分で試して感じたこと、じっくりと好きなことをする時間として大切にします。
(2)設定活動:歌、ゲーム、制作、表現遊び、楽器遊び、運動遊び、栽培経験など
集団が一斉に同じことがらに取り組む場を持ち、未経験なことにも触れて、新しくその楽しみを発見したり、いろいろな人に関わる機会です。
この二つの場を相補って経験していくことで、子ども自身が気づき、自分で考え、伸びていくものと思います。そして命の尊さを感じ、ひとりひとりに与えられている能力を力いっぱい用い、自分のまわりにいる人々と共に成長する生き方を大切にしたいと考えています。
可能性にみちた子どもたちのために、目先のことにとらわれず、ご家庭のみなさまも保育者も共に手を
とりあい、共に学びつつ明日にむかって一歩一歩前進する保育でありたいと願っています。