1学期に年長さんが、空、宇宙、星、海、夏、虫の世界…といったものをテーマにクラスで何か共通の話題をとりあげ、共同製作や劇などで表現し、それを他クラスに見てもらったり、一緒に遊んだりします。折角のごっこ遊びなので、親子学級としてもとりあげ、できあがった世界で、保護者の皆さんも自分の子どもだけでなく、他クラスのこどもたちとも関わり遊ぶことで、子ども理解・学びの時となります。
2学期には年長さんだけでなく、年中少さんもごっこ遊びを展開します。テーマはそれぞれの興味によるもので、年少さんはその時のクラスで一番興味がありそうなことをテーマに先生と一緒に作り上げていきます。電車ごっこであったり、乗り物ごっこ、おばけごっこ、ゆうえんちごっこ、おうちごっこ、ロッカーを利用したトンネルがあったり、積み木で舟が作られていたり…他クラスのお友達も招待し、一緒に遊びます。
年中さんはお店やさんごっこ。自由活動中にそれぞれが商品を作り上げ、設定保育の場でクラスとしてどんなお店屋さんにしていくか話しあい、足りない物に気づいたり、実際に、自由活動や設定活動でやりとりしてみて、問題点や改良点をハード面ソフト面から考えあい、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちに気づいたりします。
年長さんは動物園ごっこ。3人位のグループで、同じ動物をつくりたい仲間で集まったり、集まってから何の動物を作りたいか相談したりします。動物園への遠足で自分達が作る動物を見る時はおのずと気合いが入っていて、細かい部分まで目がいったり、気持ちを投入して楽しんできます。その後、作り方や遊び方を相談しながら、「○ちゃんのアイディアすごいよ!!一緒にやってみようよ」「○ちゃんが、何も言わないでダンボールのここを切っちゃった!」「みんなでとってもがんばったから、ここ、こんなに素敵にできたよ」「○ちゃん、さぼって何もしないよ〜」と、お互いに認め合ったり、ケンカしたり、仲直りしたり…素敵な人間関係を経験します。餌を食べる動物、動く動物、乗ることができる動物、「抱っこしてあげてね」「お散歩に連れていってあげてね」と、他学年のお友達にも積極的に声をかけ、遊びが展開していきます。
3学期には劇ごっこや世界ごっこ。劇ごっこでは、まずはクラスとしての興味からお話が選ばれ、身振り表現、リズム表現を通して、その心や情景を子どもたちなりに感じ、表現遊びを楽しみます。やがて、歌やセリフ、小道具…見てもらう人にお話が通じるようにと、子どもたちはクラスで話しあいながら、劇を整えていきます。年長さんは1学期から何度か経験した世界デーや興味を持って知ったことを、世界の国という形で表現します。これも、動物園ごっこ同様、切磋琢磨しながら、コツコツと何週間もかかって、保育室中に世界の国々を作りあげていきます。各クラスを招待し、大盛り上がりで終了します。